展示概要
「高円宮コレクション」は、故・高円宮憲仁親王殿下(1954~2002)が蒐集された、現代根付を中心とするコレクションです。久子妃殿下とのご婚約から、約18年間続けられた蒐集は、現代根付に留まらず古根付、緒締、印籠にまで及びます。殿下独自の視点で選ばれた全500件の作品群はいずれも高い質を誇り、現代根付のまとまったコレクションとして比肩するものがありません。
殿下の蒐集品のうち、ほぼ半数にあたる260件が平成27(2015)年度までに当館に寄贈されており、これまで常時50件の現代根付を「高円宮コレクション室」にて展示公開して参りました。これに加え、令和2(2020)年度に残りの240件が寄託・寄贈されたことで、「高円宮コレクション」のすべてが当館で展示できるようになりました。
令和4(2022)年は、殿下の二十年式年祭にあたります。これを記念し、「高円宮コレクション」のすべてを一度に公開し、現代根付の保存と公開を企図された殿下のご遺志を顕彰いたします。現代根付の多彩な表現や斬新な主題、そして工夫を凝らした「ひねり」の味わいをお楽しみいただければ幸いです。
▼東京国立博物館の前、天気にも恵まれました。
▼展示室の正面に見覚えのあるポスターが。
▼針谷絹代が製作した根付「かえるの合唱」がポスターに使われていました!
▼その近くには針谷絹代 作 根付「チーズバーガー」と緒締「シェイク」、下のとんこつ(煙草入れ)「フライドポテト」は高木喜峰 先生の作品です。どれも本物そっくりでフライドポテトのMの文字が来年の干支のうさぎになっているのが可愛いですね。
▼そして少し進むと針谷絹代の作品が一同に集まっています! 下から1・2段目が絹代の作品です。
▼自身が製作した根付の前でも記念写真を撮りました。
▼ポスターに使われた針谷絹代 作 根付「かえるの合唱」です!顔つきが違う沢山のかえるの中央に王冠を冠ったかえるが、こちらは高円宮憲仁親王殿下をイメージして、背面の金色の蛇は巳年の高円宮久子妃殿下をイメージして描きました。
▼針谷絹代 作 根付「地球儀」・緒締「地球儀」、私が見たかった作品の一つです!メキシコアワビ貝の螺鈿を使い青からエメラルドグリーンに輝く海を表現しています。
▼針谷絹代 作 根付「ひつじ」
▼針谷絹代 作 根付「すいか」
▼針谷祐之 作 根付「蛍」
▼針谷祐之 作 根付「月萩」・緒締「鈴虫」
「 高円宮殿下二十年式年祭記念 根付 高円宮コレクション 」を見てまず思ったのはやっと見ることが出来たということです。私は入社して4年ですのでこの根付たちは写真でしか見たことがなく実物を見てみたかった、やっとそれが叶いました。根付は作品名から作者がどういう思いで作ったのか想像しながら見るのが楽しいです。そのため一つずつじっくりと眺めるので気付いたら時間が経っており今回の展示でももっと眺めていたかったという気持ちになりました。また一緒に根付を見ていた子供達がお母さんからスマホを借りて根付の写真を撮っていたのが微笑ましく、身近なモチーフで作られている根付は子供が見ても面白いと感じるものなんだなと思いました。改めて多くの根付作品を一同に見れる機会を頂き誠にありがとうございました。またその中に父と母の作品も展示されていることを誇らしく思います。
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